qmk-dactyl-manuform-a/docs/ja/feature_haptic_feedback.md

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触覚フィードバック

触覚フィードバック の rules.mk オプション

現在のところ、rules.mk で触覚フィードバック用に以下のオプションを利用可能です:

HAPTIC_ENABLE += DRV2605L

HAPTIC_ENABLE += SOLENOID

サポートされる既知のハードウェア

名前 説明
LV061228B-L65-A z-axis 2v LRA
Mini Motor Disc small 2-5v ERM

触覚キーコード

以下のキーコードは、選択した触覚メカニズムに依存して動作するかどうか決まります。

名前 説明
HPT_ON 触覚フィードバックをオン
HPT_OFF 触覚フィードバックをオフ
HPT_TOG 触覚フィードバックのオン/オフを切り替え
HPT_RST 触覚フィードバック設定をデフォルトに戻す
HPT_FBK キー押下またはリリースまたはその両方でフィードバックを切り替え
HPT_BUZ ソレノイドのブザー音のオン/オフを切り替え
HPT_MODI 次の DRV2605L 波形に移動
HPT_MODD 前の DRV2605L 波形に移動
HPT_CONT 連続触覚モードのオン/オフを切り替え
HPT_CONI DRV2605L の連続触覚強度を増加
HPT_COND DRV2605L の連続触覚強度を減少
HPT_DWLI ソレノイドの滞留時間を増加
HPT_DWLD ソレノイドの滞留時間を減少

ソレノイド

ほとんどの MCU はソレノイドのコイルを駆動するために必要な電流を供給できないため、最初に MOSFET を介してソレノイドを駆動する回路を構築する必要があります。

Adafruit が提供する配線図

設定 デフォルト 説明
SOLENOID_PIN 定義なし ソレノイドが接続されているピンを設定する。
SOLENOID_DEFAULT_DWELL 12 ms ソレノイドのデフォルトの滞留時間を設定する。
SOLENOID_MIN_DWELL 4 ms 滞留時間の下限を設定する。
SOLENOID_MAX_DWELL 100 ms 滞留時間の上限を設定する。
SOLENOID_DWELL_STEP_SIZE 1 ms HPT_DWL* キーコードが送信される時に使われるステップサイズ
SOLENOID_DEFAULT_BUZZ 0 (無効) HPT_RST では、この値が "1" の場合、ブザー音が "on" に設定されます
SOLENOID_BUZZ_ACTUATED SOLENOID_MIN_DWELL ソレノイドがブザー音モードの場合の動作時間
SOLENOID_BUZZ_NONACTUATED SOLENOID_MIN_DWELL ソレノイドがブザー音モードの場合の非動作時間
  • ソレノイドのブザー音がオフの場合、滞留時間は「プランジャー」が作動したままになる時間です。滞留時間により、ソレノイドの音が変わります。
  • ソレノイドのブザー音がオンの場合、滞留時間は振動の長さを設定しますが、SOLENOID_BUZZ_ACTUATEDSOLENOID_BUZZ_NONACTUATED はブザー音の間の(非)動作時間を設定します。
  • 現在の実装では、上記の時間設定のいずれについても、設定の精度はキーボードがマトリックスをスキャンできる速度によって影響を受ける可能性があります。 したがって、キーボードのスキャンルーチンが遅い場合は、SOLENOID_DWELL_STEP_SIZE をキーボードのスキャンに掛かる時間よりもわずかに小さい値に設定することをお勧めします。

ブートローダ実行中に一部のピンが給電されているかもしれず (例えば、STM32F303 チップ上の A13)、そうすると書き込みプロセスの間ずっとソレノイドがオン状態になることに注意してください。これはソレノイドを加熱し損傷を与えるかもしれません。ソレノイドが接続されているピンがブートローダ/DFU 実行中にソレノイドをオンにしていることが分かった場合は、他のピンを選択してください。

DRV2605L

DRV2605Lは i2c プロトコルで制御され、SDA および SCL ピンに接続する必要があります。これらは使用する MCU によって異なります。

フィードバックモータのセットアップ

このドライバは2つの異なるフィードバックモータをサポートします。選択したモータに基づいて、config.h で以下を設定します。

ERM

偏心回転質量振動モータ (ERM) は偏りのある重りが取り付けられたモータで、駆動信号が取り付けられると偏りのある重りが回転し、正弦波が振動に変換されます。

#define FB_ERM_LRA 0
#define FB_BRAKEFACTOR 3 /* For 1x:0, 2x:1, 3x:2, 4x:3, 6x:4, 8x:5, 16x:6, Disable Braking:7 */
#define FB_LOOPGAIN 1 /* For  Low:0, Medium:1, High:2, Very High:3 */

/* 特定のモータに最適な設定については、データシートを参照してください。*/
#define RATED_VOLTAGE 3
#define V_PEAK 5
LRA

線形共振アクチュエータ (LRA、線形バイブレータとしても知られています)は、ERM と異なります。LRA は重りと磁石をバネで吊るしたものとボイスコイルで構成されています。駆動信号が印加されるとされると、重りは単一の軸で振動します (左右または上下)。重りはバネに取り付けられているため、特定の周波数で共振効果があります。この周波数は LRA が最も効率的に動作する箇所です。この周波数の推奨範囲については、モータのデータシートを参照してください。

#define FB_ERM_LRA 1
#define FB_BRAKEFACTOR 3 /* For 1x:0, 2x:1, 3x:2, 4x:3, 6x:4, 8x:5, 16x:6, Disable Braking:7 */
#define FB_LOOPGAIN 1 /* For  Low:0, Medium:1, High:2, Very High:3 */

/* 特定のモータに最適な設定については、データシートを参照してください。*/
#define RATED_VOLTAGE 2
#define V_PEAK 2.8
#define V_RMS 2.0 
#define V_PEAK 2.1
#define F_LRA 205 /* 共振周波数 */

DRV2605L 波形ライブラリ

DRV2605L には呼び出して再生できる様々な波形シーケンスのプリロードライブラリが同梱されています。マクロを書く場合、これらの波形は DRV_pulse(*sequence name or number*) を使って再生することができます

データシートの波形シーケンスのリスト

seq# シーケンス名 seq# シーケンス名 seq# シーケンス名
1 strong_click 43 lg_dblclick_med_60 85 transition_rampup_med_smooth2
2 strong_click_60 44 lg_dblsharp_tick 86 transition_rampup_short_smooth1
3 strong_click_30 45 lg_dblsharp_tick_80 87 transition_rampup_short_smooth2
4 sharp_click 46 lg_dblsharp_tick_60 88 transition_rampup_long_sharp1
5 sharp_click_60 47 buzz 89 transition_rampup_long_sharp2
6 sharp_click_30 48 buzz_80 90 transition_rampup_med_sharp1
7 soft_bump 49 buzz_60 91 transition_rampup_med_sharp2
8 soft_bump_60 50 buzz_40 92 transition_rampup_short_sharp1
9 soft_bump_30 51 buzz_20 93 transition_rampup_short_sharp2
10 dbl_click 52 pulsing_strong 94 transition_rampdown_long_smooth1_50
11 dbl_click_60 53 pulsing_strong_80 95 transition_rampdown_long_smooth2_50
12 trp_click 54 pulsing_medium 96 transition_rampdown_med_smooth1_50
13 soft_fuzz 55 pulsing_medium_80 97 transition_rampdown_med_smooth2_50
14 strong_buzz 56 pulsing_sharp 98 transition_rampdown_short_smooth1_50
15 alert_750ms 57 pulsing_sharp_80 99 transition_rampdown_short_smooth2_50
16 alert_1000ms 58 transition_click 100 transition_rampdown_long_sharp1_50
17 strong_click1 59 transition_click_80 101 transition_rampdown_long_sharp2_50
18 strong_click2_80 60 transition_click_60 102 transition_rampdown_med_sharp1_50
19 strong_click3_60 61 transition_click_40 103 transition_rampdown_med_sharp2_50
20 strong_click4_30 62 transition_click_20 104 transition_rampdown_short_sharp1_50
21 medium_click1 63 transition_click_10 105 transition_rampdown_short_sharp2_50
22 medium_click2_80 64 transition_hum 106 transition_rampup_long_smooth1_50
23 medium_click3_60 65 transition_hum_80 107 transition_rampup_long_smooth2_50
24 sharp_tick1 66 transition_hum_60 108 transition_rampup_med_smooth1_50
25 sharp_tick2_80 67 transition_hum_40 109 transition_rampup_med_smooth2_50
26 sharp_tick3_60 68 transition_hum_20 110 transition_rampup_short_smooth1_50
27 sh_dblclick_str 69 transition_hum_10 111 transition_rampup_short_smooth2_50
28 sh_dblclick_str_80 70 transition_rampdown_long_smooth1 112 transition_rampup_long_sharp1_50
29 sh_dblclick_str_60 71 transition_rampdown_long_smooth2 113 transition_rampup_long_sharp2_50
30 sh_dblclick_str_30 72 transition_rampdown_med_smooth1 114 transition_rampup_med_sharp1_50
31 sh_dblclick_med 73 transition_rampdown_med_smooth2 115 transition_rampup_med_sharp2_50
32 sh_dblclick_med_80 74 transition_rampdown_short_smooth1 116 transition_rampup_short_sharp1_50
33 sh_dblclick_med_60 75 transition_rampdown_short_smooth2 117 transition_rampup_short_sharp2_50
34 sh_dblsharp_tick 76 transition_rampdown_long_sharp1 118 long_buzz_for_programmatic_stopping
35 sh_dblsharp_tick_80 77 transition_rampdown_long_sharp2 119 smooth_hum1_50
36 sh_dblsharp_tick_60 78 transition_rampdown_med_sharp1 120 smooth_hum2_40
37 lg_dblclick_str 79 transition_rampdown_med_sharp2 121 smooth_hum3_30
38 lg_dblclick_str_80 80 transition_rampdown_short_sharp1 122 smooth_hum4_20
39 lg_dblclick_str_60 81 transition_rampdown_short_sharp2 123 smooth_hum5_10
40 lg_dblclick_str_30 82 transition_rampup_long_smooth1
41 lg_dblclick_med 83 transition_rampup_long_smooth2
42 lg_dblclick_med_80 84 transition_rampup_med_smooth1

オプションの DRV2605L の定義

#define DRV_GREETING *sequence name or number*

触覚フィードバッグが有効な場合、キーボード起動時に特定のシーケンスに合わせて振動します。以下の定義を使って選択することができます:

#define DRV_MODE_DEFAULT *sequence name or number*

これにより HPT_RST がアクティブモードとして設定するシーケンスを設定します。未定義の場合、HPT_RST が押された時にモードが 1 に設定されます。

DRV2605L 連続触覚モード

このモードは強さを増減するオプションを使って連続触覚フィードバッグを設定します。